「春の雪」音楽は岩代太郎

5/31にクランクアップした「春の雪」。
昨日より公式ホームページも更新されております。リー・ピンビン氏による”説明的”ではなく”感覚的”な撮影とやらに期待が膨らむ中、音楽担当が岩代太郎とあり、思わず唸ってしまいました。

彼の名をはっきりと認識したのは、フジテレビドラマ「白線流し」でのこと。長野の豊かな自然と爽やかな空気、迷いながらも一途に将来を見つめる高校生の多感な姿を静かに表現した音楽が印象的で、迷わずサントラを購入したのがきっかけでした。

白線流し ― オリジナル・サウンドトラック ?空も飛べるはず

白線流し ― オリジナル・サウンドトラック ?空も飛べるはず

岩代さんの曲は、決して激しくないのに、ゆったりとした曲の中に熱い想いが秘められているように感じ、曲を人に例えるならば、”見かけはソフトで、内面はすごく熱い人”とでも言いましょうか。クラシック出身と聞いたことがあったので、そういった部分も曲に影響しているのかもしれません。とにかく当時は良く聴いてました。

そんなわけで、TVドラマはもとより映画にも引っ張りだこの岩代さんのお名前を「春の雪」で見つけ、これは楽しみだ!と素直に思った次第。主人公清顕の繊細な心の動きと、リー・ピンビン氏の感覚的な映像、大正時代の豪華絢爛な時代背景。岩代さんの音楽がビタッ!とはまるんじゃないかな?と期待が高まります。


一方、新緑の空気を感じる今日この頃。季節感を感じさせる空や町の風景に目が止まる度、篠田さんのカメラワークを思い出します。岩井俊二監督の「Love Letter」を観て、こんな撮り方をするカメラマンが居るんだ・・・と感動していたのも上記の頃。ご健在であったなら、行定監督はまた彼と組んだだろうか・・・。どんな作品に挑戦していたんだろう・・・と思いをめぐらせてみる初夏の日差しは、思いのほか心地よく。
篠田昇さんが逝ってから、もうすぐ一年が経ちます。早いものです。