博士の愛した数式

先週の土曜日、「男たちの大和」を観終え目を腫らしながらも、当初の目的であった「博士の愛した数式」も捨てきれず、1時間ほどのインターバルをおいての連続鑑賞となりました(^^;。

こちらの映画も、客席には若い人はほとんど居ませんでした(数式のせい?)。原作は既に読んでいたので、話の内容は知っていたのですが、映画は数学教師になったルート(吉岡秀隆)が、小学生の頃に出会った博士(寺尾聡)のことを子供達に語りながら、授業形式で進んでいきます。「完全数」「自然数」「素数」「友愛数」「虚数」「オイラーの公式」。様々な数や数式が出てきますが、これが面白い。博士は、若い頃の事故のせいで、記憶が80分しか持ちません。博士を取り巻く人たちのお互いを思いやる気持ちが、数字や数式が表すように自然で、かつ美しく描かれているように思いました。そして何より、無機質と思われがちな数字や数式に、こんなにも愛を持たせられるものかと、関心するばかりです。

季節感も良く出ていましたし、とても日本的な映画です。
音楽が加古隆氏というのも、かなり渋いっす(^^)