まず想像することからはじめるんだな。

昨日、「サイドカーに犬」を逃した勢いで「クローズド・ノート」を観に行こうかと思ったのですが、その朝に舞台挨拶の様子をTVの情報番組で見てしまったものだから、ちょっと心を静めてから改めて観にいこうと思いとどまりました。ええ、例のアレですね(^^;
沢尻さん、始めは分かってああいう振舞い(演出)をしているのだろうと思っておりましたけど、舞台挨拶の様子はあまりにもわたくしめの想像を超えていたのでビックリしました。彼女、ベイベちゃんなんですかね?

表現力が豊かな女優さんなので将来が期待されていたでしょうに、なぜ彼女をあそこまでにしてしまったんですかね。周りに注意したり叱ってくれる人が居なかったのでしょうか。今回はこっぴどく叱られたようですが、反省文に「諸悪の根源」とあるところに、さすが大きなテーマで生きてるなぁと思いましたです(笑)。「1リットルの涙」で好演した彼女を観ていただけに、これを期に良い方向に向いて欲しいなぁと思います。


今回は、同じ舞台に居合わせたタケウチさんとYUIちゃんもビックリしたでしょうな(^^;
表現者として、わたくしめはタケウチさんとYUIちゃんのモノの捕らえ方が好きであります。だいたいそういうものの見方は印象深く残っておりますもんね(^^)

(前略)
 撮影を終えてから、一年という時間あたためられ、ようやく日の目を見るに至る、この『星に願いを』。それだけに、思い入れも思い出もてんこ盛りな作品となりました(ホントは切ないラブストーリーですからね〜っ)。
 ええ、まあ、そんなこんなで今日は朝から緊張し通し。お客さん来てくれるかな?実はそんな心配もありました。がっ、いざ監督、吉沢君と共に舞台に出てみると、そこには人っ、人だらけっ!まぁっ、ようこそおいでませぇっ!(アガってるっ!)集まって下さった皆々様、有り難うございます!嬉しくて、ホントに嬉しくて。今日観て下さった方々と、これから観てやろうかねと興味を持って下さった全ての方々へ、”ある一言”のためのフルコース。わたくしどもスタッフ一同、心を込めた手料理(映画)をお届けいたします。
 ここはひとつ、劇場にてお召し上がりくださいませ。
(後略)

竹内結子著「ニオイふぇちぃ」より)

時間をかけてたくさんのスタッフの力で作り上げてきた作品をお披露目する日(主演女優である彼女自身もスタッフの一員であるという表現がね、わたくしめは好きでありますよ)。お金を払って観に来てくれた観客に対して、タケウチさんの想いはたぶん今も変わらないでしょうね。今でも結構緊張しているのが分かりますよね?(笑)

まず想像することからはじめるんだな。
音楽も感じることから入るのと一緒で。

良いと思うものを想像して、感じて、そして自分の手で表現していく。
創りあげていく、重ねていく。
良いものをつくる為に、心も磨いていかなければならない。
何が根本にあるのか見極めなければならない。

良いものをつくる為に、知るべきこと。いっぱいあるなぁ。
少しずつ知っていこう。

(2005.9.18 「タイヨウのうた」撮影日記 by YUIより)

YUI:「女優業の楽しさと難しさとは、どんな?」
竹内:「そうだな、この仕事を始めさせていただいてから、んー、周りにはワクワクする人しかいないなっていうか、なんだろう、いつも誰かが刺激をくれるというか。そこについていかなきゃって思えなくなったら、たぶんあたし終わっちゃうかなとか。それはすごく思うし。そういう意味で言うと、なんかちょっと難しいんだけど(笑)。自分を見失ってしまうと、あぁ怖いなって思うときもあるしね」
YUI:「え、怖い?」
竹内:「私はデビュー当時から周りは大人ばっかりだったし。一生懸命大人にならなきゃと思ってた部分と、でも、周りが大人なんだったら逆に私はもう素直にいればいいんじゃないかって思う時と。そのバランスの取り方が、まぁ難しかったなぁと思って。YUIちゃんはどうしてるのかな?って」
YUI:「50/50くらいだったら、丁度いいんでしょうけどね」
竹内:「うん。歌ってるときはさぁあ、私を見てって思う?」
YUI:「想像しますね。例えば、電車で2時間かけて来てくれたとか。例えば、無理に言って親に頼んでチケットを買ってもらった中学生とか。私のライブを見て、今日からもしかしたらギターを始めたいと思うかもしれないとか。すごいやっぱり精神的に、あ、すごく難しいとか葛藤するときはあるんですけど、そういう時は何かそういう風に考えると自然と力が湧いてくるみたいなのが、すごいなって思う」
竹内:「うん。そっか、そういうことを考えながらステージに立っているわけだね」
YUI:「うん」
竹内:「YUIちゃんのライブを観にいくと、そこに自分が立つって想像したらなんか、わぁ怖い怖い怖いと思って」
YUI:「えぇ?」
竹内:「どうしてるんだろう???って」
YUI:「うーん、でもホント、一対一って考えるみたいな」
竹内:「あぁ、なるほどね」
YUI:「一対百とかじゃなくて、一対一がいっぱいあるみたいな」
竹内:「自分が大勢の人と接しているではなくて、まぁ、こう一人一人とキャッチボールしてるっていう」
YUI:「うん。って考えると、あ、そんなに、大丈夫、みたいな」

(2007.9.28放送 フジテレビ「僕らの音楽」より)

「想像すること」。それは危険予測であったり、思いやりであったりするんだろうな。

わたくしめもね、今回は考えました。この仕事、『出来ませんでした』って言ったらどうなるだろうなと(笑)。もちろん「何とかします!」と言うしかなかったですけども。かなり粗があるかと思われ・・・修行が足りませぬな(^^;